12.26.2011

Don’t buy what you don’t need. Think twice before you buy anything.

■今夜(25日夜)もジムで運動をし、帰りに行きつけのスーパーマーケットに寄ったら、従業員のおねえさんに、「昨日クリスマスやったの? 今日?」と訊かれ、毎年のことだが、返答に窮した。

オレにはクリスマスを祝う意志も、その根拠も資格もない。みんなが口にする、「メリー・クリスマス」という呪文が何のためのものなのかも分からない。オレにとっては、何も買わず、誰とも会わず、静かに本を読んだり、ウィスキーを舐めながらハワード・ホークスとかフリッツ・ラングの映画をDVDで観て過ごしたい! という激しい欲求をかき立てられる方向に作用するようだ。……何も買わない、といっても、ビールとか、食材くらいはスーパーに買いに行くわけだが。

といいつつ、実はたまたま24日の昼にひとりで渋谷の蒙古タンメン中本で北極ラーメンを食べてから、タワーレコードで楽しみにしていた新譜2枚:Common『The Dreamer / The Believer』と The Roots『Undun』を買い、ついでに買い逃していたBurial の2nd.も買ったけれど、そんなのはごく日常的ないつもの行動だ。

それから同日夜、妻は何故かオレに靴下をくれた。オレの目の前に、ある明確な意思表示として靴下を提示したということか? なんだか、よく分からない。

まあ、それはそれとして。

そんなクリスマスのタイミングで、パタゴニアがひと月前に『ニュー・ヨーク・タイムズ』に出稿したこんな広告のことを知った。


オレはしばらく前からパタゴニアというブランドに一定のリスペクトを払っている。そして、この冬、本当にひとつパタゴニアのジャケットが欲しかったのだけれど、この広告を見て、広告の通りに、まだしばらく買わないことにした。
そして、買うのを止めた分だけ、この会社に対するリスペクトの念が増した。
この世の中に必要なのは、こういう会社であると思う。

さて、世の中は麗しいブラック・クリスマスを送れたのでしょうか?